精子提供方法

クリニックでの人工授精

人工授精は、排卵日前のタイミングに合わせて子宮内に精子を直接注入する方法です。
治療の前に病院での各種検査が必須となるため推奨している方法です。
精子ドナーの個人情報を提出する必要もあるため、出自を知る権利の保障にも繋がり、メディアなどで取り上げられている精子提供リスク(性病・出自を知る権利)の心配がいりません。
また、子宮内に注入する人工授精は、一般的に夫婦が行う性行為による妊活よりも妊娠に至る確率が高いことも推奨するポイントです。
価格は2万円程度と比較的手軽です。

クリニックでの体外授精

採卵した卵子に精子をふりかけて受精させる方法です。

体外受精は、手術により体内から取り出した卵子に精子を振りかけて、受精したら手術により子宮に戻す方法です。
精子提供の方法はクリニックでの人工授精と同じです。
人工授精に比べ、手術が大変で体にかかる負担も大きく、費用も10万程度はかかるため、他の方法で妊娠に至らない場合の手段として検討頂くのが良いかと思います。

クリニックでの顕微授精

顕微授精は、体外受精の方法のひとつで、手術により体内から取り出した卵子に精子を直接注入し、受精したら手術により子宮に戻す方法です。
振りかけの体外受精で妊娠に至らない場合に、顕微授精にステップアップすることが一般的ですが、40代の女性ですと初めから顕微授精をクリニックから勧められることもあります。

セルフシリンジ法

セルフシリンジ法とは、精液を容器で受け渡し、シリンジキットを使って被提供者様ご自身で膣内に精液を注入する方法です。
選択的シングルマザーと呼ばれる非婚・未婚の女性や、法的な婚姻関係を結べないレズビアンカップルの方が行う妊活として手軽で一般的です。
ただし数周期数回で妊娠に至る方とそうでない方の差が激しく、数周期継続して妊娠に至らない場合は別の方法を検討することを推奨しています。
可能性を上げるために最も推奨しているのはクリニックでの人工授精・体外受精・顕微授精ですが、右の図のように子宮頸管を通過する特殊なシリンジキットを使ったセルフシリンジ法による妊活もあります。

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